居合斬りとは

一般的な居合道は、単に「斬る時の型を真似た型の稽古だけ」を行いますが、
 游神館では居合の型で実際に巻きわらを斬ります。
☆ 型だけの居合道と区別するため、あえて《居合斬り》といっています。
※ 居合とは《抜き打ち》の事。
  ○抜き打ちとは・・刀を鞘の内に納めた状態から、敵との間合い内に瞬時に踏み込み
   鞘走らせ(勢いよく素早く刀を抜く)その勢いのまま一閃で斬る技の事。
  ○抜き打ちと、抜き付けで斬るのとは違います。よく動画などで。刀身を抜き払っ
   て、そこで力を入れなおして二段斬りしているのを見ますが、そういうのは
   抜き打ちとは言いません。
  ○一般的な《抜き打ち》は、刃を上向きに抜き、その勢いで上向きから刃を下向き
   に斬り下す斬術の事。
  ○一般的抜き打ちの他に《逆袈裟抜き打ち》がある。
   この技は、刃を下向きに斬り上げる斬術であり、この抜き打ちは技術的にとても
   難しい。《写真は逆袈裟抜き打ち》
◎ 型の居合で高段位を持っている者でも、逆袈裟抜き打ちで斬れる者は殆ど居ません
◎『斬る刀法と斬る手の内』を知らないと、抜き打ちや、逆袈裟抜き打ちで、おいそれ
  と巻きわらは斬れない。
◎ 游神館は居合斬りと抜刀術の両方をやっており、巻きわらをスパスパ斬る事が出来る
※ 居合をする者は、抜き打ち・逆袈裟抜き打ちで《巻きわら》を斬れるように鍛錬しま
 しょう。!!

居合の起こり 
第1、 居合は、永禄4年 (1561年)頃から始まったと言われている。
  元祖は、奥州出羽の国・林崎村(現・山形県村山市楯岡町)の住人林崎甚助重信と
   いわれ ている。   
  修行に励んでいた折、祈願のため参拝していた《林崎神社》で神のお告げを受けて
  居合術を編み出したと言われている。
  《神夢想流・林崎流・重信流》等とも呼ばれて、居合術の元祖とされている。
第2、 その後、全国に居合術が広がり、様々な流派に分かれ相伝されて行った。
第3、伯耆流の始祖は約400年前の人、片山伯耆之守藤原久安という人。  
☆ 熊本には 、片山伯耆之守の高弟、浅見一無齊という人物を、当時の小倉藩主、細川
  忠興公が招き、藩士に奨励したのが始まりでその後、熊本初代藩主細川忠利公も
  藩士に居合術を奨励したことによる。
第3、安永5年(1776年)に、星野角右衛門が本家、岩国の片山家に赴き、流派 の
  教えの筋を正して帰り、今に至っている。  
  ・・・筋を正したという意味合い
  ・・・経年の内に、元々の居合術の型から微妙に変わって来ているのではないかと
     いう事に気付き、それを正しに赴いたと推察される。