1巻き藁(まきわら)とは?
剣術を修練する時に、刀で試斬し習練に使用する物。
①、古来は、1寸~1寸3分(3~4センチ)位の青竹を芯にして、稲わらや俵むしろを巻
いて一昼夜水に浸けたものを斬って鍛錬していた。
〇 俵(たわら)とは、玄米1俵(60キログラム)を収納保管するための容器の事。
稲わらを、横90センチ位、縦180センチ位のシート状に平たく小縄で編んだものを
筒状にして、片方を閉じて、口が開いた方から玄米を入れたら、稲わらで編んだ円形の
蓋を被せて、縄で閉じて容器として玄米を保管したもの。
・現代では、30キロ入り用の紙袋を使用している。
〇《むしろ》とは、稲わらや、い草を、小縄や糸などでシート状編んだもの。
②、今では、俵むしろや稲わらが無いので、通常は畳表(ゴザ)を代用としている。
➂、現代では、1~2センチ位の青竹を芯にして、畳表(ゴザ)を巻いて数日水に浸けた
ものを代用としている。
○ 畳ゴザは目が詰まっているので、稲わらや、俵むしろを巻いて作った巻きわらより
硬いため、竹の直径を小さくして全体の硬さを調整してある。
④、江戸時代の日本人の体格の、胴の硬さと同じ位と言われ伝わっている。
※ 単純に「わら」とか「ゴザ」と言って刀で斬っている者は、巻きわらの意味を理解して
おこう。
☆ 竹斬り鍛錬場は、游神館から約300メートルの近場にある。
・約5000坪の竹林管理、斬り放題。