居合斬りと抜刀術

 一口に言えば、
◎ 居合は、刀を鞘の内に納めた状態 から瞬時に鞘走らせて
   (鞘から素早く抜いて、抜き付けで)
  斬る剣術のことです。
◎ 抜刀術とは、刀を鞘から抜いた状態で立ち会う剣術です。

【游神館】では、居合と抜刀術の双方をやっています。
 剣術にはそれぞれ流派があり、門外不出の秘術口伝になっていましたが、現代では
本・DVD・インターネットなどで広く知られています。
 みなさんはテレビの時代劇などで、刀で斬り合う場面を見られた事があると思いますが
、今はそういう時代ではありません。
 元来、刀で人を殺傷する術技(剣術)が、経年のうちに道をつけ[居合道]と呼ばれる
ようになり、スポーツ化・芸術化しています。
 刀も殺傷道具から、江戸時代になると『武士の魂』的存在になり、現在では
 『観賞用美術品』として収集している人もいます。

居合道も、時代とともに実際に斬って鍛錬することをやめてしまい、斬る時の型だけを
鍛錬するようになってしまいました。

『剣術・剣道・居合』と、『試斬』は、両輪の如くあれと昔から言われてきましたが、
現代居合道を修練している者でも、試し斬りをやっている人は、まれです。

 ピューッと、樋の音を出して真剣・模擬刀を振れても、斬る手の内を知らないと、
巻きわらを斬る事は出来ません。

[居合道]そのものも、本来は抜き付けで斬るはずの動きから、年数を経たためか、伝え
る者と伝えられる者との意識の相違、技術と理解力の差、など幾つもの要因があって、
本来の(刀法・刀勢・手の内)などと、かけ離れた動きや、型の居合道になってしまっています

 居合道を修練する我らは、居合道派生の源流と本質を知り、さらには現代居合道の姿(斬れな
い居合道を修練している現実)をも理解しなければなりません。

游神館では、《巻きわら斬り・青竹斬りを実践》して、真に[斬る居合]を研究鍛錬し、
来からの剣術を後世に伝え残したいと思っています。

居合道とは

 居合 とは、両者が対峙し、抜刀した状態で戦う「立ち合い」に対する呼称であり いついかなる状況
 にあっても、どのような攻撃を仕掛けてこようとも素早く、臨機応変に機先を制して瞬時に抜刀して
 敵を倒す刀法のことをいいます。

 「居」とは、自分の体のある「場」を意味し、座っている時、立っている時 歩いている時、
   いつで もそれが「居」であり自分が存在する状態そのものを 表しています。

 「合」とは、敵の攻撃に対し即座に対応し、相手よりも一瞬早く抜き合わせることを意味して
   います

 「道」とは、道の中にあり道を学ぶものを意味し、武道の精神を学ぶことに よって、より高
    い人格の形成を目指す道のことを意味しています。

居合の起こり

居合の起こり
 居合の歴史は永禄4年(1561)から始まっていると言われています。
 居合の元祖は、奥州出羽の国・林崎村(現・山形県村山市楯岡町)の住人
【林崎甚助重信】と言われています。
林崎甚助が修行に励んでいたおり、祈願のため参拝していた〈林崎神社〉
で神のお告げを受け居合い術を編み出したと言われています。
 「神夢想流」、「林崎流」、「重信流」などと呼ばれ、元祖とされています。
その後、全国に居合術が広まり、様々な流派に分かれ相伝されていきました。

伯耆流の始祖は約400年前の人、片山伯耆の守藤原久安という人です。
熊本には250年位前に、星野角右衛門という人が伝えました。